夕凪の街 桜の国
- 2008/06/10(火) 20:19:02
DVDにて鑑賞
「夕凪の街 桜の国」
詳しいストーリーは
公式サイトをご覧くださいまし
さて・・この作品は2部構成となっておりまして
一部が「夕凪の街」
二部が「桜の国」
どちらも原爆についてを取り扱ったヒューマン・ドラマです
どちらもよい出来の作品だと思いました
でも・・バランスという点では
ダ〜〜〜ントツに「夕凪の街」が良すぎるのですわ
そういう意味ではバランスがちと悪い・・
観終わった後・・普通ならば・・後で見た方が記憶に残るはずなのに
記憶にしっかり残るのは
一部でヒロインを演じた、麻生久美子さんの演技
言葉を尽くせないくらいに素晴らしい!!
この映画で私の心に強く残ったのは
人間の本質なのだ
きれい事ではない人の思い・・
それがヒロインの口から吐き出されているのよ
大切な家族や友達・・生きてきた街・・その全てを一瞬に奪われて・・
それも・・他人の手によって・・
恨みが残らないわけがない
原爆で破壊の限りを尽くされた街で・・復興が進み・・
皆・・明るい表情で
原爆のことは語りたがらない
けれど、銭湯へいけば・・その体は皆ケロイドだらけだ・・
そして・・誰もがいつ襲ってくるともわからない死の影に怯えている・・
そんな不条理を・・訴えているのがヒロインの最後の言葉(心の中の)
「なあ、うれしい?
13年も経ったけど、原爆落とした人は私を見て
やった〜、また一人殺せたってちゃんと思うてくれとる?」
歪んでる?
そうなんだろうか?
違う・・
これは理不尽なことなのだってこの言葉がはっきりと私たちに伝えてくれてるのよ
痛めつけられた者が自らを虐待する
これは自虐行為なのよ
感情を吐き出すのにも、いろんな表現があるものなのよね
二部では
現代と過去を映像が往来する
そこで・・母役の藤村志保さんが息子・旭に言った言葉
「あんた、被爆者と結婚するんか?」
被爆者が被爆者を差別する言葉・・
とても印象に残った
これもとても自虐的だ
そして・・現代に生きる旭の息子・凪生もまた、被爆者であるがゆえに恋人の両親から結婚を許されずにいる
娘の七海もまた明るく生きながらも・・母が被爆から40年以上も経て死んだことから・・被爆2世として死に怯えている・・
たった・・一発・・
時間にしたら・・どれほどの時間・・?
1分・・2分・・?
それが・・こんなにも長い年月・・人々を苦しめ続ける・・
これは今も続いていることなのだ
そして・・終わることはない・・
どこかの国の指導者は、その地位についた瞬間にでも
広島を、長崎を
訪れるべきなのかもしれない
- 映画
- | comment(0)
敬愛なるベートーヴェン
- 2008/05/18(日) 17:18:14
休日をまったりとDVD鑑賞した
2006年作
「敬愛なるベートーヴェン」 公式サイトはこちら
久々に・・
本当に久々に・・・
映画をみて
画面を見ながら・・足の先から
順番に鳥肌が立つ感覚を味わった
まずは主演のエド・ハリス!!
なんて、素晴らしいことか!
そりゃ、すごい俳優だとは思ってはいたけど・・
ベートーヴェンという気難しい芸術家を実に見事に
しかも、ベートーヴェンの心の中を演じきっているように見えた
監督は「太陽と月に背いて」のアニエスカ・ホランド
女性監督でもここまで力強い作品ができるんだ!ってことを証明するような作品
まさにクライマックスとも言える
「第九」の「歓喜の歌」のシーンは
今まで観たこともないくらいの迫力とそして官能に満ちていて・・
美しく・・激しく・・熱かった・・
このシーンはまさしく鳥肌が立つシーンなのです
演奏が終わったあと・・
全ての音が消えるのです
そう・・ベートーヴェンは耳が聞こえない・・
振り返ったベートーヴェンが見た光景・・それは
一斉に立ち上がった観客たち・・
そして彼の耳にはっきりと聞こえた喝采と拍手
物語をここで終えないのがホランド監督の妙技ですわね
その後、次に発表した「大フーガ」の演奏会は
大失敗に終わっている・・
ベートーヴェン自身だけが「ブラボー」といい
振り返ると・・観客は皆席を立ってしまって誰もいない・・
「思ったより、耳が悪かったんだな」そう言われてしまう
物語の軸ともなっているのが、彼のコピスト(写譜)である音楽学校の生徒アンナ・ホルツとの恋とも愛ともつかぬ想い・・
ベートーヴェンのアンナに対する、弟子を思うような師弟愛と・・彼女に対する欲望が画面を通して見え隠れする
「歓喜の歌」の演奏シーンでもオーケストラの間に隠れて指揮を指示する彼女は・・まるで音の中でなまめかしく踊るようだ
これはベートーヴェンの瞳に映る彼女
アンナにとってはベートーヴェンは敬愛する偉大な音楽家でありながらも理解しがたいほどに無骨で無礼で不潔なオヤジだ・・
反発しながらも・・彼の才能と音楽への情熱へ次第に惹かれていく
だが・・大失敗に終わった「大フーガ」の演奏会のすぐあとにベートーヴェンは倒れてしまう・・
この映画を観て・・
「第九」・・聞いてみたくなりました・・
「歓喜の歌」・・参加したらどんなだろう・・って思いました
芸術に理屈は不要・・
まして、音楽というものは
言葉にならない言葉を持っているもの
映像であれ、舞台であれ・・
言葉にならない言葉を観客に伝えきったその時こそ
勝利を勝ち得るのだ・・と思えるのです
- 映画
- | comment(0)
「歌わせたい男たち」
- 2008/04/26(土) 17:39:42
二兎社
4月19日
シアタードラマシティー
作・演出 永井愛
主演 戸田恵子
物語のあらすじは
公式サイトをごらんください
さて、感想でございます。
私自身がつい2ヶ月前に息子の高校卒業式に列席したばかりのため
この舞台を観ながら・・
思うところは多々ございました
末息子の卒業式・・おそらくは学校の式典へ出向くのは保護者としてはこれが最後となるであろう式でございました
子どもが生まれてから・・
子どもたちが学校へあがってから・・
私が記憶している限りでは
自分が入学式・卒業式で国家斉唱の際に起立した記憶はありません
理由はなぜか?
私は歴史が好きです
人間の歴史の中で切り離せないのが「戦争」という人間の愚行
今・・もしも戦争が起こったら・・
子どもが生まれてからというもの
そのことを思わない日はないくらいでございますわ(考えすぎですか?そんなことはないですわ・・。これだけ世界のあちこちで戦争は絶えないのに)
たまたま・・私たちはこの国で戦争のない時代に生まれています
でも、戦争があったということは歴史を学べば知ることができる
そして一度起こってしまった戦争から逃れることはできはしない
だとしたら・・今だからこそ自分がやれるべき行動があるはず
これは「母」としての私の思い・・なのです
わが子を「戦争」の犠牲にささげたくない
ですが・・母という立場を離れたら・・どうなんだろうか?
と思うとまた違う答えがございます
舞台上での登場人物も
それぞれの立場での考え方が交錯していきます
卒業式で不起立を貫く日本史の教師・・
左翼としても中途半端で集会にも一度も行ったことがない
でも・・校内でたった一人不起立を貫いている
人間にはこれだけは譲れない・・そういう一線がある
不起立した教師は教育委員会から処罰の対象となり
不起立者を出した学校も連帯責任として指導が入る
東京都ほど極端ではないにしろ・・地方でも同じような通達があるはず
息子の卒業式でも
一人の男性教師が起立する生徒たちの横で
静かに座っていた姿を私は後ろから見ていました
彼もまた・・処罰されているのでしょうか?
おかしいでしょう?
自分の意志を通しただけでなぜ処罰されます?
「内心の自由」を生徒に教えたからと言って
なぜ?処罰される?
「指示されるだけじゃだめ。自分の頭で考えよう」
そう教えた教師が指導力不足でなぜ処分されます?
おかしいでしょう?
日の丸・君が代問題に関した年表がパンフの最終ページに掲載されていましたこちらにその一部があります
パンフでは2008年までの年表でしたが・・
今もまだ・・ずっと裁判は続いていますし・・
終わらない問題です
今もやはり「縛られた自由」の中で
生きているのかもしれない・・
作品の感想にはほど遠い自分の思いだけでしたね
ここではいつものことですので
ご容赦を〜〜〜
- 演劇
- | comment(0)
幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門
- 2008/04/06(日) 15:04:59
清水邦夫 作 蜷川幸雄 演出
堤真一 主演
(DVDにて鑑賞)
一言で言うと・・・
熱い魂が揺さぶられる何かを感じる舞台・・
と申しましょうか・・
私は学生運動からも浅間山荘事件からも遠い世代の人間です
だから、この演目からその時代の思想と運動とその衰退とを計るというのは
難しい・・
でもどこかに感じるものははっきりとあるのです
理想を追い求め・・現実に叩きのめされ・・
理想こそが実に曖昧で空虚な存在となったとき
人はその空虚を埋めるためにどうするのか・・
特に女として・・桔梗の前にやはり心を動かされてしまう
女が男と対等の強さを求めた時・・
そして男と同じ闘いに身を投じた時
女としての温もりや愛を凍りつかせなければ生きていけない
なんという純粋さなのだろうか・・
その凍りついた魂の中にある温かな悲しみに涙してしまったのです
さて・・感想と言えるのかどうか・・
この作品は好きです
でも・・突きつけられたものに答えを返せない・・
そういう作品でした
取り留めのない戯言になっておりますが、それでもよろしければ
どうぞ・・
- 演劇
- | comment(0)
L change the world
- 2008/03/09(日) 21:29:47
松山けんいち君主演
「デスノート」のスピンオフ作品を観てまいりました
先日放送の「デスノート」前後編もこのプロモーションのためですものね
俳優陣はなかなか豪華ですわよ〜〜
公式HPはこちら→ L change the world
さて、早速感想をば・・
もしかすると・・ちょっと辛口かもしれません〜〜〜
公開中の作品ですので
ネタバレOKの方のみお進みくださいませ
- 映画
- | comment(0)

